どうも、べーやんです。
最近の美容師は勉強する事の幅も増えてなんだか大変そう。
いろんな事を覚えていく必要がある中で意外と基本的な知識がない事があったりします。
例えば、それがストレートパーマの2液。
先輩 「カスイとってきて!」
後輩 「カスイってなんですか?」
先輩 「・・・」
後輩 「・・・」
という訳で、今回はストレートパーマ2液について問わず語りしていきたいと思います。
ストレートパーマの1液と還元剤についてはコチラ👇
軟化(膨潤)と還元の違いとパーマのプロセスについてはコチラ👇
目次
なんの為に2液をつけるのか?
なんでですか?
1液の還元剤は毛髪内のーs-s-結合を切り離し(還元)
2液の酸化剤は切り離されたーs-s-結合を再結合させる(酸化)
営業で2液ってパーマにせよストレートにせよ新人が早くからできる仕事なんですが、
コレ、かなり重要な作業なんですよね。
せっかく、イイ感じに1液が決まっても2液の事がわかってないと全てが水の泡・・・
なんて事もありえるのです。
作業は簡単でも奥は深いのでしっかりと知識をもって施術を行う必要があります。
ストレートパーマ(パーマ)の2液は2種類
基本的なストレートパーマ(パーマ)の2液は2種類。
お店においてある2液の成分表と合わせて確認してみましょう。
過酸化水素(オキシ、加水)
・反応速度が速い(3~7分)
・アルカリ領域で活発に反応する
・さらさらな質感に仕上がる
臭素酸ナトリウム(ブロム酸)
・反応速度は遅い(約15分)
・酸性領域で活発に反応する
・ハリのある質感に仕上がる
2液を使い分ける
先程の2つの酸化剤で特に理解して欲しいのが、
・加水はアルカリ領域が得意
・ブロム酸は酸性領域が得意
という事。
このことを踏まえて2液をつける前の毛髪のpHに注意して下さい。
ストレートパーマの時に使う酸化剤
1液を塗布して、しっかりと軟化させた状態でドライ、そしてアイロン。
恐らくそのまま2液に入るところがほとんどでしょう。
その時の毛髪のpHは?
恐らくストレートパーマでは高アルカリの1液(くせが強いほど)を使う事が予想できるのでアイロン後の毛髪はアルカリ性。
その時使うべき2液の酸化剤は過酸化水素という事になります。
間違ってブロム酸を使ってしまうと、酸化が完全に行われずビビりや戻りが起きてしまう原因になりかねないので注意しておきましょう。
パーマの時に使う酸化剤
結論からいくとべーやんのお店ではほとんどがブロム酸です。
ブロム酸の特徴であるハリのある仕上がりもパーマに適しています。
アルカリ性の1液を使う時もそうです。
アルカリ性に偏った毛髪にブロム酸を使ってもいいんですか?
いいんです。なぜかというと
それは2液の前にバッファー剤を使うからです。
バッファー剤というのはアルカリ性に偏ったものを中和させて酸性方向に引っ張る性質があり、酸性に戻す際のクッション役になります。
1液 ⇒ バッファー剤(酸リンス) ⇒ 2液
こういった流れでより仕上がりのいいパーマをだすのにブロム酸が必要なんです。
まとめ 2液の酸化剤は状況に合わせて使い分ける
どうですか?
実際の営業では、パーマでも酸性や中性の1液を使用する場合はバッファー剤は必要ない場合がありますし、ストレートパーマでもアルカリ性に偏りすぎて発熱してしまう場合は軽く水を吹きかけてあえて反応を遅くしたりといった応用も必要です。
最も大切なのは、
知識に基づいたその場での適格な状況判断。
これは感覚や受け売りの知識ではなくしっかりとした根拠から判断すべきものです。
先輩が言ってたから、メーカーの説明したとおりにやった・・・
そんな戯言はお客様の前では通用しませんよね。
知識があれば失敗しなかったのに・・・
そんな事にならないように日頃からしっかりと学んでいきましょう!
1液についての記事も👇
という訳で【現役美容師の問わず語り】を最後まで読んでいただきありがとうございました!
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