どうも、べーやんです。
今回は個人的にしたいお話。気合はいってますよ!!
日本のビジネスパーソンにとても必要とされているスキル、クリティカルシンキングについて問わず語りさせて頂きたいと思います。ビジネスパーソンと聞くと美容師は違うような気がしますが、実は美容師にこそ今最も必要なスキルであると感じています。
クリティカルシンキングスキルは考える力を育てる
この群雄割拠の時代に考える力は必要不可欠です。
詳しいことはググれば沢山でてくるのでここでは美容師に必要な部分を抜粋して紹介しましょう。
目次
クリティカルシンキングとは?
日本語に直訳すると《批判的思考》。
ありとあらゆる情報に対して批判的精神を持って客観的に思考し、物事の前提までを疑うことで常に現時点で最も適した答えを導き出す思考法
批判と聞くとネガティブなイメージを持ちがちですが、ここでは否定するという意味ではなく確かめるといった方が正しい。鵜呑みにしない事、それってホント!?という疑念を持つという事が大切になります。
お店のミーティングや会社の会議で物事を決定していくとき、その前提の条件が間違っていれば結論も間違ったものになりますよね。そういった間違った議論を最大限無くして出来るだけ正しい答えを見つけるために《クリティカルシンキング》のスキルが必要になってきます。
クリティカルシンキングの基本
物事を意思決定していくのには順序があります。
- 前提や事実をもとに
- 仮説たて
- 結論を出す
間違った結論を出さないためのクリティカルシンキングを実践するためにおさえるべき基本がいくつかあります。
目的を外さない
会議で長く議論をしていくとそもそも目的ってなんだっけ?って事がしばしば起こります。そこには感情や希望的観測が含まれて、そもそもの目的はどこへやらといった事態を招きかねません。
常にこの議論の目的は何なのか?を確認しながら思考する習慣が必要です。
前提としている情報に対する真偽の確認
最も気をつけるべきは、前提としている情報に正当性が伴っているかどうか?という確認です。
人には必ずその人の常識、先入観や思い込み、こうであって欲しいという願いがあります。あるいは自分に都合のいい情報だけを集めて仮説をたてる。そういった思考が誤った前提を定義する事に繋がります。前提に対して、本当にそうなのか?その根拠は?という確認を常に行う事。
客観的な事実や数字以外は、そのまま鵜呑みにしない事が大切ですね。数字ですら、どこにフォーカスを当てるかで事実とは違う結論が出てしまいますから。
実際にクリティカルシンキングをしてみる
さて、それでは実際に会議の中で批判的により客観的にもっとも最適な戦術を議論してみましょう。
ある美容室での会議で
「今年の年末商戦に向けて目玉の商品となる商品を決めたいと思う」
「何かいい意見はないかな?」
「去年の年末はクリームタイプのアウトバストリートメントが一番売れた。まだまだ需要もある!だから今年も一番売れる目玉になると思います」
「よし!それでいこう!」
・・・
まずはこの話を聞いて違和感を感じる事が大切です。
話を整理すると
目的 ・・・ 年末の目玉の商品を決めたい
前提 ・・・ 去年は一番売れたからまだまだ需要がある
仮定 ・・・ 今年も一番売れる目玉になる
結論 ・・・ 今年の目玉は去年のクリーム
どこかに客観的根拠基づいてない内容があります。どこだかわかりますか?
前提は去年一番売れたという確定した事実によるものですから正しい。
問題はもう一つの前提にあります。
去年一番売れた = まだまだ需要がある
とはなりませんよね?去年一番売れたことがまだまだ需要があることの根拠にはならず、あくまで可能性があるレベル。
こういった未来に起こる事を予測する場合は、より沢山の客観的事実に基づいた前提をもとに仮説をたてないと求める目的は達成できません。確実なものがないのならなおさらです。それではどうしたらよりよい結論にたどり着くことができるのか?
それは簡単なある事をすればいいんです。
全ての定義に「なぜ?ホントに?」という問いかけをする事。
ホントに「去年一番売れた」の?なぜまだ需要があるの?なぜ今年も一番売れるの?ホントに?
この問いに誰しもが納得の答えが出せた時に初めて今もっとも最適な回答であるという結論が認めらるのです。もしこの前提により沢の客観的事実をつけたせば、印象と説得力がぐっとあがります。
「このクリームタイプのアウトバストリートメントは去年一番売れました。二年前も三年前も同様です。」
「さらに三年前から購入いただいてるお客様の90%以上がそのクリームを買い続けており今年の年末も安定した販売が見込める予定です。加えてその他の競合メーカーからも新しいクリームの販売予定もないので、よりリスクは少ないと思います。」
「よって、今年もクリームタイプのアウトバスを目玉にすることを提案します」
多くの事実を集めた結果、より信ぴょう性の高い結論が出せるようになりました。
クリティカルシンキングができると評価があがる
クリティカルシンキングのスキルをもつ人は結果として、より多くの人から評価されます。それは物事に対してより建設的に仕事を組み立てられ、より的確に質問に答える事ができるからです。
クリティカルシンキングができる人の強みとして
・仕事を覚えるのが早い
・説得力がある
・仕事の段取りが上手い
・データの解釈が正しい
・話がわかりやすい
こんなデータが取り上げられていました。
まとめると批判的思考というのは否定や揶揄といったネガティブな意味ではなく、物事をより客観的に根拠づけて考える習慣のことです。
まわりのいう事を鵜呑みにすることなくしっかりとクリティカルシンキングすることで、しっかりとした考える力を身につけることができます。こんな時代だからこそ本当に正しい判断をできる美容師になるために必要なスキルです。
少し長くなりましたが【現役美容師の問わず語り】を最後まで読んでいただきありがとうございました!
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