どうも、べーやんです。
新卒の就職事情もだんだん売り手市場になりつつある日本。
ちょっと前まで就職氷河期なんて言ってた頃が懐かしいです。いつの間に氷河期卒業したんですかね?
美容業界も例外ではなく、美容学生も顕著に少なくなってきましたよね?
僕は毎年広島のとある美容学校の就職ガイダンスに参加させてもらってますけど、12年前僕が卒業した時より学生の数が約半分くらいじゃないですかね?
美容室も新卒の獲得戦争ですよ!
本来なら美容室目線で、新卒獲得に向けてお伝えしたいんですが、あえて
学生目線で学生に向けた、大変リアルなアドバイスを【問わず語り】したいと思います。

目次
なぜ学生にアドバイスする必要があるのか?
なぜか?
はっきり言いますよ!
学生の皆さん、怒らないでください。
自分がどういうサロンに勤めて、どういった将来を歩むのかを
何にも考えてない!
そしてその結果めちゃめちゃ辞めるからです!
数年前ディーラーにもらったデータなんですが、経過年数ごとの美容室の離職率データです。
1年 ・・・ 50%
3年 ・・・ 70%
10年 ・・・ 90%以上
※美容師から離れた場合の率
凄くないですか?
美容を離れた人の率なので、美容室を辞めて美容室に再就職した人はこれに含まれません。
クラスで40人卒業したとしたら、翌年は半分、もう二年経てばその半分ですからね。
実際べーやんの同期も続けてる人を見つける方が難しいです。
その原因ですが、辞めた本人にも問題があることはあるんですが
はっきり言ってサロン側(業界側)に問題があるんです。
べーやん自身もなんとかせねばと思うんですがね、いろいろあるんですよ。笑
でもね、一番の原因は何も知りもしないでそのサロンを選ぶ学生です!!
毎年ガイダンスに参加した上での感想ですよ。
自分がどんなサロンでどんな美容師になって、その後はどんなキャリアを積むのか。
ほとんどの生徒がな~んにも考えてない。外観とかオシャレとか賞とってるとか、そのくらいです。
ただでさえ、大変な業界なんです。
そりゃ辞めますよ。
だから今回の記事で学生の皆は就職に向けてどんな事を考えていく必要があるのか、はっきりと申し上げます!
離職の原因
どんなサロンに就職するべきなのか、の前になぜ離職率が高いのかを見てみましょう。
1.労働時間
べーやんの働いてるエリア(広島の片田舎)の営業時間はだいたい
9:00 ~ 19:00
くらいです。
首都圏では
12:00 ~ 21:00
くらいです。
約10時間。休憩を入れたらこんなもんかなって時間なんですが、実はこれは営業時間。
これに加えて閉店作業と美容師には技術の研鑽を積むためのレッスンがあり、これが相当長い。
営業前にレッスンするサロンもあれば、後にあるサロンもあります。
下手すると睡眠時間なんてないのが当たり前みたいなサロンもまだあります。
これはこの仕事が一体どんな職業なのかって話で美容師って結局
技術職
最終的に技で食べていく職業だから、自分に技が身に付くまではやっていくしかない。選択肢ってないんですよ。
その中で全くレッスンのないサロンもあればめちゃくちゃ遅くまでレッスンするサロンもある。業界も少ない時間で技術を習得しなければという風土になりつつありますが、本質は技術。
そういう中で体と心がついていかず、離職するケースが多いというのが実情ですね。こんなに大変だとは思わなかった・・・学生の悲痛な声が聞こえてきます。
最終的に辞めます・・・
2.キャリアが積めない
美容師という職業は基本的にはキャリアを積んでいく職業。
アシスタント経てスタイリスト。
スタイリストを経て店長。
店長を経て~???
それぞれのポジションから上がれずに離職するケース。
例えば夫婦2人で営業しているサロンにアシスタントとして就職したとします。
長く来て下さってる顧客で成り立つサロンで毎日2人のアシスタントばかり。
オーナーは一代でお店をたたむつもり。
営業後のレッスンはほとんどなく、楽ですが5年経ってもスタイリストにはなれません。
同期で残っているスタッフは店長になったりしてるのに・・・
最終的に辞めます・・・
店舗の拡張や出店を考えてない小規模サロンに就職した例ですね。
キャリアを積むにはサロンを変えるか、独立するしかないのが現実です。
キャリア = 所得
食ってかなきゃダメなんです。仕事は趣味じゃない。
自分の求めるキャリアに沿わずに結局退職せざるを得ない事って意外に多いんです。
3.人間関係
これは正直そこで働いてみて初めてわかることっておおいですよね。
人間関係がよさそうって事で決めたサロン。
実際に入社して気づく。アレ、なんか変な空気・・・
人間関係で決めたサロンを人間関係が原因で辞める。
よく聞く話は、オーナーの嫌がらせ、女性同士のしがらみ、同期が合わない等。
美容室って基本的には一つの箱の中で10時間以上も過ごす事になるんで、ほかの職業以上に人間関係の向上に力を入れていないとよくない状態になりやすいんですよね。
最終的に辞めます・・・
面接前にはしっかりとリサーチを
サロンの価値はその人その人によって基準が違うはず。
ですので生涯美容師として生きていくを前提として何を気にしてサロン選びをすればいいのかをまとめてみます。
もちろん例外もありますが、具体的でリアルなところを紹介しましょう。
1、店舗のスタッフの年齢が抜けている
例えば
- オーナー 42歳
- 店長 38歳
- スタイリスト 37歳
- アシスタント 22歳
- アシスタント 20歳
スタイリストとアシスタントの年齢が極端に離れてるケース。
これまでアシスタントを雇っては辞め雇っては辞めを繰り返してきた可能性があります。
そうでなくても、スタイリストが後輩に教育をしてきたベースも少なく、いい教育を受けれる可能性が低くなります。
また、新規のお客様を必要としてない経営ベースであることが予測できるので、スタイリストとしてデビューするのも遅くなると思われます。
相当なガッツがあれば可能性はありそうですが・・・
2.縮小している店舗
これは経営的な見方ですが、元々沢山店舗があったグループや縮小移転していないかを見て下さい。
超コンセプトサロンへの方針転換でもないかぎり、基本的にはすごくスタッフが辞めたか、経営難に陥ったかぐらいしか可能性はないからです。
大量離職もサロン環境が悪い事の表れですし、経営難はもってのほか。
先輩もかつて給料をもらえずに困ったことがあるみたいです。
明日の給料の心配はしたくないですね。
いずれもスタッフ離職率が高い事に繋がってきます。
まとめ こういうサロンがおススメ
学生の皆さんがまず気にした方がいいのは
スタッフが辞めてない事!
サロンの経営状態はよっぽどの事がない限り知ることはできませんが、スタッフの定着率と経営状態は必ず比例します。
スタッフが辞めない = 健全経営
いいサロンは人材育成をする事に全力を注ぎます。
人材が育てばサロンはより強くなるからです。
そうやっていいスパイラルが生まれます。
その環境でしっかりと学び、挑戦していけば必ずキャリアを積み、いい美容師ライフを過ごすことができる。
そして正直なところ学校側は学生にそういった話をあまりしていないのが実状です。
先生は僕らの時代よりももっと大変な時代を生きてきたはずなのになぜ先生は学生にこの世界は大変な業界だと教えないのでしょうか?学生のうちから鍛えようとしないのでしょうか?
それは、
学校は学生が国家試験に合格して就職さえしてくれれば後の事は評価に響かないから。
いたずらに美容師の夢を壊して学校を辞められるよりは、とりあえず「合格しなさい!」と尻を叩いてがんばってもらう。ただでさえ学生の確保に苦しんでますからね。学校はこれでいいんです。これがビジネス。
もちろんすべての先生が自身の保身だけを考えて学生の皆さんと接しているわけではありませんが、これも学校の真実の一部という事は肝に銘じるべきです。
ちなみにべーやんも何も考えずに就活をしていて、気がつけば学校を卒業。
その時先生に「ここに就職すれば?」って言われたんですが何か嫌な予感がして辞めたんですが、そのサロンをこの間見に行ったのですが、もうお店は無くなっていました。
先生なんてそんなもんです。
どんなサロンに就職するかは、その人の人生を大きく左右する出来事ですから、学生の皆さんはしっかりと向き合ってサロン探しをして下さい。勝負は最初で決まりますよ!
未来は自分で掴むもの!
頑張れ、学生たち!!
もし、学生や中途の方でこの記事にたどり着いて、不安や悩みがあれば問い合わせからでも相談に乗りますから何でも言ってください。これも何かの縁ですよ!
というわけで【現役美容師の問わず語り】最後まで読んでいただきありがとうございました!
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