どうも、べーやんです。
美容師の給料事情は様々。
長くこの業界にいると見えてくるものがあります。
その中で最も悲しい事が、実績や能力よりも低く評価を受け続けている美容師が多数いる事。もちろんその原因の一つにその人の知識が無い事や、学ばない姿勢があるのも事実ですが。
髪結いの亭主とはうまく言ったもので、この令和の時代にまだそんな現象が起こっていると憤慨せざるおえません。※髪結いの亭主 = 妻の働きで養われている亭主
そんな思いから少しでも髪結いの皆様に参考になればと、弊社給与システムを問わず語りする事にしました。
誰が亭主で誰が妻かは皆様のご想像にお任せしますが、何となく自分が髪結いなのでは?と疑問を持たれた方にはお役に立つ内容だと思います!
目次
給与システムと働き方
実績、能力、環境に合わせて最適な働き方ができるいくつかのプランがあります。
正社員モデル(社保完備)
勤務時間 平日 9:30~6:00(5:00)完全帰宅
土日祝 9:00~6:00(5:00)完全帰宅
※()内はノーゲストの場合の完全帰宅時間
休日 毎週月、第三日、月2~3シフト休 月1~4回午後休
最低給与 175000+教育補助5000+交通費(上限1万円)※アシスタント、スタイリスト共通
スタイリスト実績評価制度1
総技術売上(税抜)に対して4%~15%を歩合として基本給に上乗せ
指名客数×200円を歩合として付与
商品売上の20%を歩合として付与
他のスタイリストのヘルプに対するインセンティブとして スパ 150円、TR 150円
SH指名 100円 眉カット100円を支給
↑アシスタントも共通
直近3ヵ月の平均指名技術売上が70万以下の場合原則アシスタントの使用不可(予約が重なっている場合は可)
スタイリスト実績評価制度2
指名技術売上(税抜)の37%~42%を総支給として計算
商品売上の20%を歩合として付与
直近3ヵ月の平均指名技術売上が70万以下の場合原則アシスタントの使用不可(予約が重なっている場合は可)
スタイリスト実績評価制度1もしくは2のいずれかで給与が高い方を参照する
業務委託モデル(社保未加入)
休日 自由(協議のもと決めておく)
出勤時間 原則自由(協議のもと決めておく)
最低給与 0円 (完全出来高制)
評価方法 指名売上(税抜) 55%
フリー売上(税抜)44%
商品売上の20%が付与
アシスタントの使用不可(自身の売上を使ってのアシスタント使用可)
フレックス制(社保未加入)
休日 完全自由
勤務時間 予約の時間のみ
最低給与 0円 (完全出来高制)
評価方法 指名売上(税抜)66%
商品売上の20%
アシスタントの使用不可(売上を使ってアシスタント使用可)
パートアシスタント(社保未加入)
休日 相談
労働時間 相談
時給 1000円~1200円(能力、曜日による)
スパ、トリートメント、SH指名による歩合あり
スタッフの還元をベースに経営を組み立てる
以上のキャリアモデルをもって弊社はサロンを運営。
スタッフは5~6時に完全帰宅を約束しており、さらに午後2時上がり制度も月に1~4回あります。レッスンは1分もありません。これは時間の還元です。
加えて従来より負担の大きかった後輩への教育、メンタルケア等は一切業務と切り離しており、それぞれがそれぞれの立場でお客様の為に働く事を肯定。やる気のないスタッフや相性の悪いスタッフとの関わりは無くてよいとの方針です。
それぞれの能力向上要因として毎月の給与に教育補助を支給して講習会、オンラインサロンへの加入を斡旋して自身による選択と投資をお願いしております。
営業中の仕事の精度を高める為にスタッフの体力や時間、精神衛生を優先的に考える事は中長期的な視点で考えれば当たり前で能力の高いスタッフ、のびしろのあるスタッフが自発的に成長できる環境でしょう。←やらない人は義務化してもしない
給与に関しては、正社員をはじめ業務委託までそれなりの能力を備えたスタッフ個人が必ず最低限豊かな暮らしを達成できるモデルです。(正社員で総支給年400万~600万をすぐに目指せる)
低価格サロンではないので平均技術単価が7000円以上あり、多少時間はかかりますが月平均100~130人程度の指名客数で年収500万円です。最低限のスキルと人間性があれば2~3年で達成できる数字ではないでしょうか?
さらに弊社は余剰時間を効率よく学びとスキルに変換するために副業を勧めています。
もちろんサロンに悪影響のある内容はNGですが、副業を通じて新たな発見があり人間性も高まる。税金や労務に関しても勉強になるでしょう。
見識があり人間性の高い美容師はより沢山のお客様の支持を得る事となるのでとてもいい事だと思います。
副業によって増えた所得は、貯金や投資にまわして将来の備えとする。美容師として盤石の戦い方ではないでしょうか?
副業が本業を超えて美容師が副業になる。こんな将来があってもいいでしょう。
ちなみに現在サロン運営において10~15%程、返済とロイヤリティ支払っています。
これだけの負債を追ってもこれだけの還元が可能なのです。←損益スレスレですけどね(笑)
今後返済やロイヤリティの割合が減少した暁には、さらにスタッフの時間や所得への還元を進めていきます。
つまり、現段階での給与システムは最低ラインです。この先も高確率でよくなっていくでしょう。
【まとめ】美容師はもっと報われていい
冒頭のお伝えした髪結いの亭主とは、
レベルの高い美容師から搾取する経営陣、それに気づかずひたすらに働き続ける美容師。
僕はこう思っています。もちろん時代の進化と共に改善が進んでいるサロンも多いかと思いますが、まだまだ昭和の経営を行っているサロンがあるのも事実。
しかし、それに気づかずただ黙って働き続ける人も怠慢です。
黙って一生懸命働き続ける事が正解の世の中ではなくなっているのに、思考停止して美容師だけ頑張る!ではあなたの実力が可愛そうです。
自ら情報を得て行動する。
その先に初めて自分の人生を自分で選んでいるという実感と充実があると思います。
美容師はすごい職業です!
営業から施工、アフターまで一貫した職業&国家資格ですからね。
皆さんはもっと報われるべきだと思います。
弊社の給与システムを知る事で自身の環境を見なおすいいきっかけとなる美容師さんがいれば幸いです!
という訳で今回も現役美容師の問わず語りを最後まで読んでいただきありがとうございました。
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