どうも、べーやんです!
コロナウイルスの影響で広島の片田舎で働いている僕のサロンでも四月売上40%くらいになりそうです。日本全体で自粛要請出ちゃったんでいつまで売上が停滞するのかなって不安になったり。
お店を休業するか否かとか、助成金はどれがとれる?どの選択が正解なんだろう?って考えますよね。
そんな中営業をしているとやっぱり暇で一日の半分くらいは勉強をしている感じなんですけど、こういった日が続くとなんだかお店全体が負のオーラをまとってくるというか、イライラする感じというか、なんだか変な「怒り」という名の魔物が心にいるんですよね。
あぁ、これがコロナ離婚やコロナDVの正体なんだろうなって思いました。
それは経営者や店長だけが感じるものではなくて、スタイリストやアシスタントまで感じるでしょうし、それが原因でまたもめごとが起きたりするもんです。
誰も悪くないのに、誰も怒らなくていいのに。
という訳で今回は、その魔物の正体「怒り」との付き合い方【アンガーマネジメント】について問わず語りしたいと思います。
アンガーマネジメントを身につけると
・自分の抱えるストレスを軽減できる
・人とうまく関われるようになる
・自分のポテンシャルを引き出せるようになる
・教育が上手くなる
ので是非参考にしてみて下さい。
目次
自分の中にある怒りの正体を知る
美容師に関わらず、仕事や生活をしていく上でそれぞれ「怒り」を感じる事があると思います。
それを感じると周りを攻撃したり、涙を流したりと穏やかな気持ちからはかけ離れていきます。
実はその「怒り」の正体は
自己防衛の感情
なのです。
心の中の器が、
・不安
・悲しさ
・くやしさ
こういった心のダメージを受け止めきれなくなって、「怒り」という感情として発散して自分の心を守るという仕組みなんですね。
こういった心のダメージは、自分の描いている理想と現実のギャップが原因で生まれます。
自分が怒った時の気持ちを原因を探ってみると、大抵はここに当てはまるはずです。
・先輩(後輩)が思ったように動いてくれない
・お客様が思ったように来てくれない
・技術が思ったようにできない
挙げればキリがないくらい思ったようにいかない事ってありますよね?
アンガーマネジメントで重要なのは怒りの正体が不安や悲しみや悔しさであるという事とその原因が自分の思ったようにいかない事であると理解するところにあります。
この部分を自分の中に起きた感情に照らし合わせる事で、自分ってここが不安だと思ったんだぁとか、結構理想が高いのね、なんてことも自己分析できます。
アンガーマネジメントとは「怒り」をコントロールすること
アンガーマネジメントとは、自己防衛の本能である「怒り」 = 「怒る」という行動を自らコントロールする事です。
ポイントとしてアンガーマネジメントは、怒らないようにするわけではなく、怒るべき時に怒り、怒るべきでない時に怒らないを俯瞰で適切に使い分けるところです。
アンガーマネジメントというのは一般的に怒りっぽい人のトレーニングという印象が強いですが、日本人のマインドとしては「怒らない」のではなく、「怒れない」という人が多いので、「適切に怒れる」を目指すという意味では大いに効果のあるトレーニングだと思います。
経営者はもとより、店長、アシスタントリーダーと人をまとめる立場の人は特に必要なスキルだと思います。
そしてアンガーマネジメントは短時間での習得は難しく、少しづつ自分と向き合いながら習得していくものなので根気強くやっていく事が必要です。
トレーニング 怒ったことを書き出す
世で言われているアンガーマネジメントを習得する方法とは少し違うところがあると思いますが、美容師の現場で使えるトレーニングの仕方を紹介します。
↓が実際の出来事だとしてそれを細かく分析していきます。
例) 後輩(スタッフ)のカラーの塗布時間が遅いのでイライラして怒ってしまった。
1、自分が怒りを感じた本当の理由は何か?を確認する
ここをひも解くといろいろなケースが考えられます。
- 遅くなることによりお店が混雑したから
- 遅くなることによりお客様からクレームを頂いた
- 態度に反省の色がなかった
- 等々
一歩踏み込んだ部分まで自分の気持ちを書き出す事で「自分ってここに怒りを感じてたんだな」という事に気付けると思います。
そして大抵の人が怒りを抱いた対象の「自分に対する態度」が原因であることが多いです。
ここを明らかにすると自分が怒りを感じた本当の理由は何か? = 自分の怒りのポイントが見つかります。
2、自分が相手に多くを求めすぎていないか?を確認する
ここでも様々なケースが考えられます。
- キャパ内だけど、ゆっくりやってしまった
- キャパを超えた仕事を与えてしまった
- 日頃のレッスンから怠慢が続いていた
- 等々
例えばキャパを超えた仕事を与えたのはこちらの責任なので起こるべきではないけど、日々のレッスンをしっかりとやっていればこれくらいはできたのでは?など複合した条件になりますが、できるだけ具体的に書き出す事が重要です。
ここをでは自分が相手に多くを求めすぎていないか? = 怒るべきだったか?を知る事が出来ます。
3、相手がどんな受け取り方をしたのか?確認する
1,2と怒るべき条件をみたしていたのであれば、それは適切なメッセージとして相手に届けれたのでしょうか?
「日頃からしっかりレッスンしてないからこんな事になったでしょ!ちゃんとして!」
みたいな頭ごなしに怒ってしまうと相手はどんな気持ちでしょうか?なかなか素直に受け取る事が出来ないように思えます。
怒りに身を任せて相手に思いを伝えてしまうと、その態度が伝わり相手の受け取り方への配慮を欠いてしまい結果として自分への反発として跳ね返ってきます。
相手にも気持ちはあるのです。
伝え方がわからない時はコチラを参考にしてみて下さい。
とにかく大切なのは相手がどんな受け取り方をしたのか? = どう伝えるべきか?という事です!
相手との関係性、信頼度、状況などによって相手の受け取り方も違ってくるのでその都度確認を必ずする事。
まとめ アンガーマネジメントは人間の本質への学び
本格的にアンガーマネジメントを学ぶと、怒りを感じた時に少し時間をあける事やクッション言葉など具体的な方法論を学ぶことができますが、僕の考えとして最も大切なポイントは「人の気持ちを知る」ことだと思います。
自分が人からどういうふうにされると辛い、悲しい、悔しいあるいは嬉しい、楽しいのかを深く知り、人にどう接する事で役に立てるのか?を考えるきっかけになります。
人間の面白いところであり矛盾したところで、自分が「自分への態度」が原因で怒りを抱えたのに、自分の「相手への態度」で相手の怒りを生む。人間の弱さの象徴のような出来事が負の連鎖をつくり人間関係を壊していくのです。
人間の気持ちは弱い
そういった意味でアンガーマネジメントを学習する事は自分の弱さを知りそのうえで人の痛みを感じる事が出来る本当の意味での優しい人に慣れると思います。
強い人はみな優しい
という訳で今回も現役美容師の問わず語りを最後まで読んでいただきありがとうございました。
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