どうも、べーやんです。
今までずっとカットについての記事を書きたいと思っていたのですが、本気で書こうと思うとなかなか大変なんですよね(笑)しかしこの【現役美容師の問わず語り】は皆さんに少しでも有益な情報をお届けする事が目的なハズ・・・
やりましょう!カット教えましょう!
使いこなせば必ず指名が増えるセクションカットをここに問わず語りしていきたいと思います。
目次
そもそもセクションカットとは?

頭のセクションごとにデザインしてスタイルを構築していく技法。
ここで用いるセクションとは、頭の座標のゾーンを指します。
それぞれのセクションごとに独立したカットをカスタマイズして最終的に1つのスタイルを成立させます。
つまり、セクションカットとは基礎的な「ガイドとガイドを繋いでデザインする」ではなく、
セクション × 切り方 × オーバーレングス = 極限まで自由なデザイン
でとらえるカットなのです。
セクションカットのメリットとして
・骨格を補正できる
・カットタイムの大幅短縮
・再現性が高い
などが上げられます。
そしてこのセクションカットは特にハチ張り絶壁である日本人の骨格特有の悩みに完全にリンクします。
それ故、お客様がその価値を感じやすい技術なんですね。
そしてそのセクションカットを理解する為には今までのセクションの端をガイドとしてつなげてスタイルを構築するという概念を捨て去ってもらわなければいけません。
セクションを理解する
セクションを定義するときオーバーセクション、ミドルセクション、アンダーセクションなどと呼びますが、求めるスタイルやテイストによって細かく区分しなおす事が多いのでセクションを決まった場所と捉えるのではなく、モデルの骨格や髪質に合わせてカスタムしていく必要があります。
とはいえいきなりカスタムして考えていく事は難しいので基本となる3セクションから覚えていきましょう。
オーバーセクション
スタイルの動きや表情を作るセクション。頭の丸みを理解しながらのセクションどりとレイヤーをデザインできるかがポイント。
ミドルセクション
スタイルのシルエットやボリュームをコントロールするセクション。スタイルによってはレングスもミドルセクションで構築する事もあります。くせと毛量の多いと日本人をカットする上で重要なセクションになります。
アンダーセクション
スタイルのレングスと雰囲気をコントロールするセクション。ミドルセクションのウェイトと収まりもアンダーセクションとの関わりが重要な要素となります。
セクションの基本パターン
そして基本となるセクションどりのパターンが以下の2パターンとなりますこの2パターンでおおよそのスタイルの展開図はつくれるのでしっかり覚えておきましょう。

オーバー、ミドル、アンダーそれぞれのセクションの位置を骨格、毛量を基準に分けたもの。
アンダーセクションとミドルセクションのポイントを盆の窪や角度が強い場所に設定します。オーバーセクションとミドルセクションのポイントは毛量やクセ、角度が強い場所に設定しましょう。

このパターンは主に耳周りがスッキリとしたスタイルをつくる時に使用します。アンダーセクションの延長で耳周りまで切り込みます。サイドのアンダーセクション幅を決める際は取りすぎないように注意しましょう。
この他には、オーバーセクションとアンダーセクションだけの2セクション構成のスタイルなどもありますが、ミドルセクションとアンダーセクションが繋がっているだけだったりするので基本は3セクションで覚えるのがいいでしょう。
セクションどりの注意点
セクションの細かな位置どりは
・骨格
・毛量
・雰囲気
で細かく設定しなおす必要があります。
例えば、ハチ張り多毛の場合はオーバーセクションを薄めに設定して、その分アンダーセクションの割合を増やす事で全体のウェイトを下に持っていきバランスを調節します。
逆にワンレングスベースでボブを構築したければアンダーセクションは狭くなってきます。さらにオーバーセクションも狭くしていくことで動きの少ない落ち着いたシルエットを作る事もできます。
バックのウエイトを上げたければアンダーセクションは高めに設定するでしょう。
と、セクションどりを工夫する事でそのお客様に最大限あったカットを構築できるようになります。
セクションどりの基本としてオーバーセクション、ミドルセクション、アンダーセクションと3つに分類しましたがこれはあくまで頭を輪切りに3つ分けたセクションどりなのでサイドとバックでセクションをわけるとさらに5つにセクションを構築したことになります。
こうしてだんだんとスタイルをより思い道理にカスタマイズできます。
セクションカットの王道はレイヤー(頭なり)
ここまではセクションどりについて説明しましたが、ここからは設定したセクションをどう切っていくかについてお話したいと思います。
そこで基本として頂きたのが、セクションカットの王道はレイヤー(頭なり)であるという事。
あくまで基本なので、セクションによってグラであったりハイレイヤーやワンレンが入るのはいいんですが、あくまでウエイトや質感はセクションごとのレングスで調整されたレイヤーで作るのが基本です。
なぜかというと髪は頭なりにデザインする事で左右上下とどの方向に振っても均等な重なりを維持できるからです。日本人の髪は骨格的にも毛髪的にも膨らみやすくもたつきやすいのでレイヤーで構成してあげる事も基本的な扱いやすさにつながります。
それをセクションごとにカットを独立させることによって、全てのセクションを頭なりのレイヤーベースで構築する事ができ、スタイルの質感をセクションどりとオーバーレングスのみで完結する事が出来るのです。
ですので、各セクションは基本的に頭なりのレイヤーをベースに構成する事をおススメします。
まとめ
と、いろいろと複雑なお話をさせて頂きましたが、セクションカットは
セクション × 切り方 × オーバーレングス
の組み合わせを用いて、極限まで自由にデザインするカットです。そしてその技術は
・骨格を補正できる
・カットタイムの大幅短縮
・再現性が高い
といった結果をお客様に提供できます。
明確に他の人と違う技術でその価値を理解できれば必ずお客様はあなたの技術を必要とします。
指名増えますよ~!
と、簡単に言いましたが、技術は一朝一夕では習得できませんので、日々精進してよりオリジナルな技を増やしていきたいものです。
今日紹介したセクションカットもまだまだ追加で載せていきますので質問などあればなんでも聞いてください。
それでは【現役美容師の問わず語り】を最後まで読んでいただきありがとうございました。
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